| 川勾神社大神輿修復ナレーション | |
| 川勾神社大神輿修復ナレーション ここ川勾神社は神奈川県中郡二宮町に鎮座しています。 当社の歴史は古く延長五年(九百二十七年) に撰上された「延喜式」 の神名帳 に載る神奈川十三社の延喜式内社の名社として、今から二千年程前に創始され ました。 当時は師長の国の 「一之宮」 として栄え、現在は相模の国の 「二之宮」とし て小高い鎮守の森の静けさの中に社が荘厳にたたずみ、海や山の豊かな自然に 囲まれた温暖の地で“長寿の里”として広く知られた二宮町民の心の拠り所と して昔から多くの方々に崇敬されています。 当社の隋神門をくぐり本殿に向かつて歩いて行くと、左側に神輿倉がありま す。その前を通るとひときわ大きな神輿が目に飛び込んできます。 二宮町には昔から多くの宮大工が住んで居て、この大神輿はその中でも特に 優秀な宮大工が建造したといわれています。 明治五年(千八百七十二年)、今から百三十一年前に二代目の神輿として再興 されました。 大神輿の芯柱棟札には、初代神輿は天正十九年(千五百九十一年)、今から四 百十三年前に建造されたと記録されています。この時代は、豊臣秀吉が小田原 城主である北条氏政・氏直父子に対する小田原討伐の翌年にあたります。 二代目大神輿は大正七年(千九百十八年)に修復して以来八十五年間修復等、 人の手を加えて参りませんでしたので損壊が著しくなり、この度崇敬者の方々 のご理解によりまして修復することになりました。 この大神輿は、他県近隣の神輿と比較しても大型で彫刻は巧みな細工が施さ れ、胴には二枚ずつ計八枚の華鬘(けまん) が垂れているという特徴がありま す。さらに化粧は他に類を見ない色彩を施した優雅な造りとなつています。 毎年、十月第二日曜日に斉行される例大祭(みそぎ条) では、薄っすら赤く 染まった夕闇の中で海に入る大神輿の姿は何とも言えない風情を感じます。 なお、修復期間は平成十六年十月十日の例大祭斉行の後から平成十七年九月 吉日までの約一年間で完全修復をいたします。 修復が完成する平成十七年十月の例大祭には、百三十一年前の明治時代の姿に よみがえり、当時の人々もその優雅さに目を見張つたであろう大神輿が崇敬者 の方々の前に現れる日が近づいて来ています。 平成十六年十月吉日
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